• CHIHIRO SHIOZAWA

働きながら一級建築士に合格する~仕事と学科試験をクリアする~

働きながら一級建築士に合格するためにどうやって勉強したの?

「仕事と学科の勉強が両立できない。」

そうお思いの受験生の方は多いのではないでしょうか。


私(塩澤)の実体験に基づき、未来の一級建築士さんのお役に立てるようなお話をしたいと思います。


また、本コラムのテーマは建築士のワークライフバランスです。


実際、私が仕事と勉強のバランスを取りながら行った中で、一級建築士合格へ繋がったと思うことをお話をします。誰でもできることです。


皆様の手助けに少しでもなれば幸いです。


※「〇〇科目を△分で解く!」といった内容ではありません。そこは資格学校、受験のプロにお任せします。

 

関連記事1:働きながら一級建築士に合格する【学科試験当日編】~知っておけば焦らないこと~

関連記事2:働きながら一級建築士に合格する【設計製図編】~私が合格できた理由~

 

まずは前段

私の説明、戦歴から入ります。読み飛ばしていただいて構いません。


私の戦歴


令和2年度の建築士法改正から受験資格が緩和されたことはご存知だと思います。 簡単に言うと、建築系学科で4年間指定科目をきちんと履修すれば、卒業後すぐに受験できるようになりました。(詳しくはこちら『受験資格』(公)建築技術教育普及センター

私の時は、まだ大学卒業+2年の実務経験が必要でしたので、大学院2年間での研究活動を実務経験として、社会人一年目から受験資格を得ています。


さて、設計事務所の一員として入所した私。


戦歴は以下です。

  • 社会人一年目:入所早々体調を崩し、受験する気も起きない。でもせっかくなので会場の雰囲気を知るために受験料を納め、受験会場へ行くだけ行き、名前を書いて終了。勉強ゼロ。社会人としても入所数か月のため経験値ゼロ。

  • 社会人二年目:資格学校へ行く気になれず、とりあえず「独学でやってみよう」と思う。前年度合格した知人からN学院の教材を借りるが、あまり身が入らず、社会人一年目と同様の結果。ほぼ勉強ゼロ。社会人経験値はボリューム検討などの計画や申請業務、現場監理の打ち合わせに参加するようになり、業務内でも法規を少しかじる。まぁまぁ忙しい。一方、監理担当の上司が好意で週一、国交省監修の『建築工事監理指針』について勉強会を開催。内容は試験科目の『施工』に該当。

  • 社会人三年目:さすがに本腰入れなきゃなーということで、距離で選んだN学院で勉強することに。お金を払うことでやるしかない状況に自分を追い込む。そして合格。社会人経験値は二年目と同様の業務に加え、実施設計で詳細を考えたり、申請業務は一人で行う。けっこう忙しい。


という感じ。


 

では、本題。


土日祝日は誰もが勉強するとして、いかに平日の勉強時間を確保できるかが合否に関わってくると思います。私が実践して有効だったと思うことは3点です。


1.平日のスキマ時間の活用

2.自分のペース、強いマインド

3.周囲の理解と協力


1.平日のスキマ時間の活用

よく言われるのは新人(~入所数年)の方が圧倒的に合格しやすいということです。


まだ担当プロジェクトもありませんし、そこまで本数も多くないと思います。未婚の方がほとんどでしょうし、プライベートな時間も勉強に充てられます。ワークライフバランスが取りやすいということです。以下、【平日のスキマ時間の活用】について書きます。


移動の時間も勉強

  • 朝晩の通勤、現場や打ち合わせの移動:参考書のポケット版を読んだり、赤シートの問題を解く。勉強の取り掛かりは読む作業が多いと思いますが、試験一か月前など差し迫った時期になると自作のまとめノートや苦手分野ピックアップノートが出来ていませんか。これも何度も読み暗記しましょう。

食事の時間も勉強

  • 朝ごはん:15~20分。基本ワンハンドです。朝の限られた時間なので片手で食べて片手に参考書、です。

  • 昼ごはん:1時間。私は一人外食派だったので、片手に参考書はここでもデフォルトです。残り10分で自席に戻り、お昼寝タイム。休みます。

  • 夜ごはん:40~60分。21時くらいに自宅に戻って食べていました。この時だけはテレビを見ながら食べます。逆を言えば、この時間のみ勉強から離れて頭を休めます。メリハリです。その後は23時半くらいまで勉強です。

顔を洗う、お風呂に入る時間も重要

  • さっぱりする時間:試験一か月前ともなると、常に試験の内容が頭をぐるぐる回っていませんか。私は、朝の洗顔や入浴中、洗髪中に「あれ何cmだっけ?」なんてふと思うことが多かったです。気分がさっぱりするからでしょうか。これを忘れずにすぐ調べて書きます。調べた内容は前述のピックアップノートに書き、記憶に留めることをしました。

【平日のスキマ時間の活用】は以上です。


朝が得意の方は、早朝出社して始業前まで勉強という方法もあります。

平日帰宅後や土日祝日はしっかり参考書や過去問に向き合って、時間を計り、モリモリ問題を解いていきます。私は自室で勉強派でしたが、資格学校の自習室や図書館など自分の落ち着くところでガッツリ集中したいですね。


2.自分のペース、強いマインド

①自分のペース=周りを一切気にしない


私は自分で学習スケジュールを作っていました。その辺りは独学の人と同じでしょうか。

あくまで試験当日に仕上がっていればいいと思っていたので、模試の出来は放っておきます。一喜一憂しません。その代わり、スケジュールでこなした分野が不正解だった場合は悔しい気持ちいっぱいで復習します。また、過去問をひたすら解くことが重要なので、早めに各科目全て読み込むようなスケジュールを立てる必要があります。全体像が把握できないと戦えません。


苦手分野の扱い


出題率が低い問題はあっさり捨てる=強いマインドが必要です。

私は『施工』のある分野が苦手だったのですが、過去問を漁り、その分野の出題率が極めて低かったのであっさり捨てました。満点や成績NO.1を目指している訳ではないですよね。合格ラインに入るための勉強をしましょう。自分の苦手分野と出題率の分析も大切です。


①で模試について触れましたが、本番間近の模試は必ず受けましょう。時間配分の確認やうろ覚え分野のあぶり出しが出来ます。もう一度言います。焦ってはいけません、試験当日に仕上がっていればいいのです。最後まで諦めずに落ち着いて勉強に励みましょう。


3.周囲の理解と協力

通常業務とバランスを取りながら勉強するためには周囲の理解と協力が必要です。


特に、身近な存在である先輩・上司。良くも悪くも重要です。


今までも毎年、さまざまな先輩と後輩の関係を見てきました。

優秀な先輩ほどちゃんと分かっています。試験が近づいてくると後輩の業務スケジュールに気を配り、試験前の有給休暇が取りやすいように配慮します。融通が利きそうな業務なら試験日周辺に締め切りを持ってこないように調整もします。夢な話のように聞こえるかもしれませんが配慮している方を今まで見てきました。「もう早く帰れ、試験近いだろ」「せんぱい…!」のようなやり取りはいつの時代でもあったでしょう。


とは言え、お気づきでしょうが上記は一級建築士にすでに合格している先輩の場合です。


今年度も受験組の先輩の場合は、素直にその上の上司に話を持っていくのが良いでしょう。試験一か月前にはきちんと「○日と△日有給取りたいです。」と伝えます。トップダウンで先輩へ調整の旨、話が行きますし、なんなら先輩含めて試験直前のスケジュール調整をしてくれるかもしれません。(あるかな?)社会人の鉄則、早め早めのホウレンソウは大事ですね。


働いている以上、誰かの手を借りなければ勉強時間の確保は難しいです。


所内の関係が良好でないこともあると思いますが、一級建築士絶対合格と決めた日から公表しましょう。思ってる以上に周りは応援してくれますよ。


あと、実家暮らしの方は少なからずご家族の協力もありますし、彼・彼女もきっと合格の知らせを楽しみにしているでしょう。感謝の気持ちをモチベーションに加えると良いかもしれません。


 

最後に(まとめ)

以下、私が仕事と勉強のバランスを取りながら行った中で、一級建築士合格へ繋がったと思うこと、まとめです。【学科編】


1.平日のスキマ時間の活用

ワークライフバランスが管理しやすい新人~入所数年の方が有利。

移動・食事の時間は勉強に捧げ、ふと浮かんだこともさっと調べて記憶の定着を行う。

2.自分のペース、強いマインド

試験当日に仕上がっていればOK。苦手分野と出題率を分析し、合格ラインに入るための勉強をする。

3.周囲の理解と協力

一級建築士受験の周知を早々に行い、先輩・上司にスケジュール調整を申し出る。


3は周囲の理解と協力が得られない場合もあると思います。でも、負けないでください。受験生の皆様、応援しています。


【学科試験当日編】~知っておけば焦らないこと~に続きます。



 

関連記事1:働きながら一級建築士に合格する【学科試験当日編】~知っておけば焦らないこと~

関連記事2:働きながら一級建築士に合格する【設計製図編】~私が合格できた理由~

 

閲覧数:164回0件のコメント